「従業員9名の工務店が、IT導入補助金を使って『教育の仕組み』を手に入れた。」
企業プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 総合建設業(木造住宅・小規模RC) |
| 所在地 | 千葉県柏市 |
| 従業員数 | 9名(うち施工管理3名) |
| 年商 | 約2億円 |
| 元請/下請 | 元請中心(注文住宅・リフォーム) |
| 導入プラン | PoC(15万円)→ 本導入(75万円)※IT導入補助金で実質37.5万円 |
導入前の課題
従業員9名の小規模工務店では、社長自身が現場所長を兼務し、教育専任者は存在しない。2025年4月に5年ぶりに高卒の新人を1名採用したが、社長は毎日2〜3件の現場を掛け持ちしており、新人に付きっきりで教える時間が物理的にない。
Dランク企業(小規模)のICT施工経験率はわずか14.3%。同社もこれまでの工事管理はすべて紙とExcel。社長はスマートフォンのLINEは使えるが、クラウドサービスの経験はなかった。
社長・和田氏(58歳)の証言:
「息子みたいな年の新人が入ってきて、なんとか育てたいと思ってる。でも俺が現場にいない時間が多すぎて、結局放置になってしまう。前に雇った子は半年で辞めた。『何をすればいいかわからない時間が多すぎる』って言ってた。あれが一番堪えた。」
新人・Eさん(18歳・高卒)が入社1ヶ月目に感じていたこと:
「社長は優しいけど忙しくて、現場に1人で残されることが多い。職人さんに『インパクト持ってこい』って言われて何のことかわからなかった。聞いたら『そんなことも知らんのか』って。もう質問するのが怖くなった。」
導入の経緯
地元の建設業協会の講習会で「AI×新人教育」のチラシを見た社長が、その場でスマートフォンから問い合わせフォームに送信。翌日にオンラインデモを実施し、3クリックで日報が生成される様子を見て即決。IT導入補助金(補助率1/2)を申請し、本導入75万円が実質37.5万円で導入できた。
導入の決め手:
- スマートフォンだけで全機能が使えること(PCが苦手でもOK)
- 操作が「LINEで文字を打つ」のと変わらないシンプルさ
- IT導入補助金で実質半額(37.5万円)になったこと
- 買い切り型で月額課金がないこと(小規模企業には重要)
導入した機能と活用方法
| 機能 | 活用シーン | 小規模工務店ならではの使い方 |
|---|---|---|
| B:用語チャット | 現場で職人に言われた用語をその場で確認 | 住宅建築特有の用語(通し柱、管柱、筋交い等)にも対応 |
| A:日報自動生成 | 社長への報告用日報を箇条書き入力で生成 | 社長が外出先からスマホで日報をチェック → コメント返信 |
| Q:マナーチェッカー | 初めての施主宅訪問時の持ち物・挨拶・NG行動を確認 | 住宅リフォームでは施主との距離が近く、マナーが特に重要 |
| C:やることナビ | 社長不在時に「今日やること」を自分で確認 | 「社長に聞けない時間」を自律的に過ごせるようになった |
| G:週次ふりかえりAI | 毎週金曜に社長と新人で一緒に振り返り | 社長のフィードバックと合わせて「成長の実感」を提供 |
導入後の成果(本導入5ヶ月時点)
| 指標 | 導入前 | 導入後 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 新人が「何をすればいいかわからない」と感じる時間 | 1日平均2時間 | 1日平均20分 | ▲83%削減 |
| 社長の電話対応(新人からの質問) | 1日平均6回 | 1日平均2回 | ▲67%削減 |
| 新人の日報作成時間 | 45分 | 10分 | ▲78%削減 |
| 施主からのクレーム(マナー関連) | 半年で2件 | 0件 | マナーチェッカーで事前対策 |
| 新人の退職意向 | 入社3ヶ月時点で「辞めたい」 | 5ヶ月経過時点で「来年も続ける」 | 定着に成功 |
社長・和田氏のコメント(導入5ヶ月後):
「正直、最初は『AIなんて俺には無理だ』と思ってた。でも操作はLINEと変わらなかった。一番ありがたいのは、俺が現場にいない時にAIが新人の面倒を見てくれること。日報も毎日スマホで確認できるようになって、新人が何をやって何に困ってるかが見えるようになった。週次ふりかえりは金曜の夕方に2人でスマホを見ながらやってる。あれが一番のコミュニケーションの時間になってる。」
新人・Eさんのコメント(入社6ヶ月後):
「用語チャットは毎日使ってます。職人さんに言われたことがすぐわかるから、動きが早くなった。この前、職人さんに『最近動きがいいな、ちゃんと覚えてきたじゃないか』って言ってもらえた。辞めなくてよかったって思いました。」
投資対効果
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 導入コスト(PoC + 本導入) | 90万円 |
| IT導入補助金(本導入分の1/2) | ▲37.5万円 |
| 実質投資額 | 52.5万円 |
| 離職防止効果(1名分の再採用コスト回避) | 約200万円(小規模企業の採用コスト) |
| 社長の教育負担軽減 → 本業(営業・施工管理)への時間確保 | 月約15時間の創出 |
| ROI(初年度) | 投資の約4倍 |
この事例のポイント
- 業種: 総合建設業(木造住宅・小規模RC)
- 規模: 9名(小規模工務店)
- 最大の成果: 社長不在でも新人が自走・定着に成功
- 日報削減率: ▲78%
- キーワード: 小規模企業、IT導入補助金活用、社長兼務、LINEレベルの操作性、買い切り型
お問い合わせ
日本AI施工管理合同会社
- HP:https://sekokan-ai.co.jp
- サービス:https://shinjin.sekokan-ai.co.jp
- お問い合わせ:https://sekokan-ai.co.jp/contact
- Email:info@sekokan-ai.co.jp
※本事例に掲載されている企業名・人物名は仮称です。数値データはPoC・本導入における実測値および導入企業からの自己申告に基づいています。